最近、大人と口をきかない子供が増えたと言うご意見がありました。
今回は、こどもとの接し方について考えてみたいと思います。
私は、昔と比べて今の若者たちの気質が変わったとは思いません。
環境が変わり、ネットの世界にいる時間は長いですが、結局のところ、相手も人間です。そこでは、会話が成立しています。
もし、大人と口をきかない子供が増えたと言うことならば、その責任は大人にある、と私は考えます。
キーワードは、彼らの言葉で言えば、「レスペクト」です。
我々の言葉で言えば、「尊敬と信頼」ですね。
大人世代の精神年齢は、以前の70%と言われています。つまり、30才で21才の精神年齢と言うことです。尊敬できる、信頼に足る大人がいないから、話し相手にしないだけです。
ちなみに、我が家の子供達は、良く話します。聞かれもしないのに、色んなことを話してくれます。
全ては、大人からの接し方の問題です。
ですから、子供たちは心を閉ざしているのではないのです。
心を寄せることのできる相手がいないのです。
こどもは、その人間の本性を鋭く見抜きますから、人生の先輩として見習うべき素養を持ち合わせた者には心を寄せてきます。小手先の指導テクニックなどは、通用しません。
たとえば、
親であれば、人生の先輩であり、愛情豊かな保護者であること。
学校の担任であれば、愛すべき性格の持ち主であること。
塾の講師であれば、人生の生き様を語れるメンターであること。
如何でしょうか。
そこに、方法論などは不要です。
人として、真正面から向き合うこと。
トコトン真正面から向かってくる人間からは誰も逃げられるものではありません。
子供は、そんな人間に心を開きます。