毎年、夏休み頃から私立高校が受験生と保護者を対象にした学校説明会を実施します。
ここで、各校の教育方針や校風をしっかりと見極めてきましょうね。
さて、今回のテーマは学校説明会の後に行われる個別相談会です。
個別相談会では、大まかに次のようなことが行われます。
受験生の持ってきた成績資料をもとに、
高校が公表している専願(単願)や併願の優遇推薦基準と照らし合わせて、
合格の可能性はどうか、併願優遇推薦の基準に達しているかどうかを教えてくれます。
併願の優遇推薦基準は、専願(単願)の優遇推薦基準より高いレベルに設定されています。
優遇推薦とは、一般的に、入試での得点に30点程度の優遇措置を受けられる場合や、
または、単に、校長推薦という安心感のことを指すこともあります。
専願(単願)の場合は、さらに手厚い優遇措置が受けられることがあります。
そのため、多くの高校では当日の試験結果が多少悪くても、
実質的な合格が見込める様な状況になります。
ただし、実際には、キチンと志望校の過去問を解いたり、
面接の練習をしたり、万全を期す必要があります。
特に埼玉県では、『確約』などと呼ばれてたのは過去のことです。
今では、『確約』という言葉は禁句となっており、合格は保証されません。
そうは言っても、公立を第一志望にしている受験生には、
私立校高校の合格の可能性を高めることで、安心して上位校を受験できるというメリットがあります。
それでは、個別面談についての具体的なお話をしていきましょう。
ほとんどの場合、学校の通知表(またはコピー)と模擬試験の成績表が必要になります。
たとえば、
「3教科(国・数・英)内申点が合計12以上で、模擬試験の3教科偏差値が65以上。」
というように基準を設けていることと思います。
英検2級や漢字検定3級に合格していれば、内申点にポイントを加算して判断してくれるところもあります。
また、
学校の出席日数や部活・生徒会活動などに関心をもってくれるところもあります。
模試の成績そのものより、高校に入っての学校生活を重視する場合などです。
きちんと学校に通って勉強や課外活動にがんばってくれるか、
そういう基準で判断する学校も多いですね。
学校説明会、個別相談会に着ていく服装についてもお伝えしておきましょう。
受験生は中学校の制服。保護者はカジュアルフォーマル程度の服装で構いません。
父親の場合は、ジャケットやスーツを着ていく方も多いですね。
7月下旬から12月は個別相談会のシーズンとなり、
毎週のように高校に通うことになる方も多いはずですね。
忘れ物の無い様に、個別相談会に持っていくものをあらかじめ用意しておくといいですね。
説明会のスケジュール管理については、親子で積極的に話し合って決めていきましょう。
個別相談会で優遇措置を獲得できれば、
本番の入試がグンと有利に展開できますので頑張って臨んでください。
