親の心得 親の姿勢が学習環境をつくる

先日、こんな質問を受けました。

「どんな躾け方をしたら、自分から勉強のできる子になるんですか?」

確かに、お行儀や所作については躾けは必要だと思いますし、
私も家内も気を付けています。

しかし、勉強に関して言えば、
私は、自分の子供に「勉強しなさい。」と言ったことは一度もありません。

それでも、我が家の3人の娘たちは、
塾に通うことなく、『自学自習』でトップクラスの成績を修めています。

それは、何故でしょう?

次の3点に集約されるのではないでしょうか。

1.勉強することが生活の一部になっていているから。
人生は、一生勉強です。
親がこの姿を見せている限り、こどもは「それが普通のこと」と思います。

2.自分に必要だと思うことを自ら学習するから。
あることが出来なかった時に、何故それが出来なかったのか、
親子で話し合う時間を持つようにしています。
その中から、子供が自分で必要だと思うアクションを決めて実行しています。

3.良い意味でのライバルがいて、切磋琢磨しているから。
「類は、友を呼ぶ。」
一人でも良いライバルがいれば、お互いに切磋琢磨していきます。

まずは、親がその姿勢を見せることが最も重要だということがお分かりですね。

親が自ら学ぶ姿勢を示していないのに、
「ゲームは1日2時間まで!」とか、
「テレビばかり見ていないで、勉強しなさい!」とか、
そんなこと言っても説得力がありません。

自分にできない事をこどもに求めてはいけないのです。

私が家庭教師をしている時に、生活習慣の改善を提案したことがありました。
そうしたら、その2週間後に家庭教師を辞めさせられました。
学生ごときに「痛いところ」を突かれて、腹が立ったのでしょう。

でも、私はそれで良かったと思っています。
自ら律することのできない親が居る家庭では、塾も家庭教師も意味がありません。

本当の学力は家庭で養われるものなのです。

その最も重要な親の役割を放棄する方とは、お付き合いできません。

学習環境