今週、同じ内容で2件の問い合わせがありました。
「現役で上智だったら浪人でしょうか?」
最近では、G-MARCHでさえも憧れの第一志望校だというのに、
ほとんどの受験生からしたら、石を投げてやりたくなるような質問ですよね。
でも、本人は至って真面目です。
彼の言葉の裏側には、
「折角、これだけの学力があるのだから、もう一年頑張って早慶を狙うべきですよね。」
という思いが込められています。
確かに、気持ちは分かりますが、
何か大事なことを忘れていないでしょうか。
私は、常日頃から、大学受験は『縁』が大切だと言っています。
平日の早稲田の本部キャンパスを歩いてみましたか?
慶應の三田キャンパスはどうでしたか?
上智のチャペルに心惹かれなかったですか?
目指す大学のキャンパスに立って、
その場の空気を肌で感じて思うことは無かったですか?
先日のコラムでも書きましたが、
私の友人はミッション系の都内難関私大からバンカラ大学に再挑戦しました。
(もう、どこの大学だか言わなくてもお分かりでしょう?)
彼は、偏差値や知名度を優先したのではなく、『自分の居場所』を探し求めていたのです。
それこそが、『縁』というものです。
ちなみに、『私の居場所』は、活気あふれるキャンパス、アカデミックな博物館、静寂な庭園を備え、全国から個性豊かな精鋭たちが集うバンカラ大学でした。
私からのアドバイスは、ただ一言。
『自分の心の声に耳を傾けなさい。』と言うことです。
そのキャンパスに立ってワクワクしなかったら、または、居心地良く感じなかったら、そこは『自分の居場所』ではありません。
大学生活の4年間を過ごす『環境』ですから、しっかりと見極めてください。