大学の入学式はこれからですね。
多くの諸君は、新しい大学生活に期待と不安を感じながら入学式の日を待っていることと思います。
ただ、今、君がこのブログを読んでいるということは、
入学を決めた大学生活に何らかのためらいがあるからではないでしょうか。
私の大学時代の友人に、変わり者の猛者がおりますので紹介しましょう。
彼は、関西の有名私大に現役合格しながらも、入学式に出ただけで休学してしまいました。
「俺の居場所はココじゃない。」と思ったそうです。
さらに、彼は受験勉強をしてミッション系の都内難関私大に合格しました。
東京まで出てきて大学にも通ったのですが、10月になって『仮面浪人』を決意しました。
今度は、「ココの連中はおっとりしていて、自分の波長に合わない。」と思ったそうです。
確かに、彼には失礼ですが、ミッション系というよりもバンカラな気性の持ち主でした。
それから、年末までは睡眠時間もほとんどとらずに必死の受験勉強をしたそうですが、
年明けから朝型にシフトして、見事、第一志望のバンカラ大学に合格しました。
今では、バンカラとは程遠いイメージの我が母校ですが、
当時は、まだまだ気骨のある学生が全国から集結していました。
校歌にもありますが、まさに「東西古今の文化の潮 一つに渦巻く大島国の。。。」でした。
流石に、彼のような選択をする学生は、今時いないでしょう。
しかし、入学を決めた大学について迷っているのならば、まずは、通ってみてはどうでしょうか。
不安に感じていることについて言えば、「案ずるより産むが易し。」ということもあります。
それでも、「何かが違う」と感じたら、次の質問を自分にしてみてください。
「この大学で学べることは、自分のできることなのか、自分の好きなことなのか?」
「好きこそものの上手」と言いますが、
実は、「自分のできること」と「自分の好きなこと」は、往々にして異なることがあります。
「自分のできること」、つまり得意科目と学力偏差値で大学を選んでしまったために、
「自分の好きなこと」が学べる大学に入学できなかった場合と言うのがあります。
この場合は、即座に進路変更すべきです。
これを放置しておくと、就職まで影響してきます。
仕事においても、「自分の好きなこと」を職業にできずに、ミスマッチになってしまいます。
最近でも、折角就職したのにすぐに辞めてしまう新卒が少なくありません。
「今の若者には堪え性が無い」と言うのは簡単ですが、
実際には、彼らが選択した仕事に「自分の好きなこと」が無かったということではないでしょうか。
確かに、世の中の大人に言わせれば、
「自分の好きなことを仕事にできるヤツなんて、ごく限られた運の良いヤツだ。」と言うでしょう。
でも、その大人たちは、そんなに偉そうなことを言えるでしょうか?
私も含めてのことですが、
高度成長期やバブルの時代には、就職の意味も考えずに勢いで就職しています。
「自分の好きなことを仕事にする」なんて、まじめに考えていた学生がどれだけいたでしょうか。
君たちは、これからの世の中を背負っていく人財です。
どうか、悔いのない大学生活、悔いのない職業選択をしてください。